合金鋼鋼管|材質・材料によるパイプの分類-合金鋼管の種類一覧と規格概要

ここでは、合金鋼鋼管(合金鋼管)の種類にはどんなものがあるかを、以下で解説しています。

鋼管・パイプの種類のうち、いわゆる”配管・鋼管・パイプ・チューブ”を、パイプ材質・材料別に分類した場合に、材料・材質が”合金鋼”である鋼管・パイプをまとめています。

合金鋼鋼管の種類一覧”に類するもの


■ 合金鋼とは?

まず、合金鋼とはどんなものでしょうか。

合金鋼とは、”ごうきんこう”と読み(英文では alloy steel 或いは alloyed steel)、鋼(炭素鋼)の性質を改善向上させるため、或いは鋼に所定の性質をもたせるために、クロム(Cr)やニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)などの合金元素を1種類以上添加して焼き入れ熱処理の効果を高めるなどの改善を施した鋼種のことです。

なお、特殊鋼という言葉が使われる場合がありますが、特殊鋼は合金鋼と同じ意味合いで使われる場合が多いようです。

合金鋼に添加される合金元素の含有量の基準は、ISOや関税協力理事会(Customs Co-operation Council)で若干異なりますが、それぞれ、以下のように各々の元素添加量の化学成分の下限(最低含める量)が定められています。

合金鋼における合金元素の化学成分の含有量下限値(%):ISOの場合
Al (アルミニウム) : 0.1
B (ホウ素) : 0.0008
Co (コバルト) : 0.1
Cr (クロム) : 0.3
Cu (銅) : 0.4
La (ランタン) : 0.05
Mo (モリブデン) : 0.08
Nb (ニオブ) : 0.06
Ni (ニッケル) : 0.3
Pb (鉛) : 0.4
Se (セレン) : 0.1
Te (テルル) : 0.1
Ti (チタン) : 0.05
V (バナジウム) : 0.1
W (タングステン) : 0.1
Zr (ジルコニウム) : 0.05
合金鋼における合金元素の化学成分の含有量下限値(%):関税協力理事会の場合
Al (アルミニウム) : 0.3
B (ホウ素) : 0.0008
Cr (クロム) : 0.3
Co (コバルト) : 0.3
Cu (銅) : 0.4
Pb (鉛) : 0.4
Mn (マンガン) : 1.65
Mo (モリブデン) : 0.08
Ni (ニッケル) : 0.3
Nb (ニオブ) : 0.06
Si (ケイ素) : 0.6
Ti (チタン) : 0.05
W (タングステン) : 0.3
V (バナジウム) : 0.1
Zr (ジルコニウム) : 0.05
その他 S(硫黄)、P(りん)、C(炭素)、N(窒素) を除く : 0.1

加えられる合金元素の化学成分が上記の値に満たない鋼は、一般には合金鋼ではなく、炭素鋼に分類されます。

合金鋼は、これらの合金元素の含有量の合計量の多い・少ないにより、便宜上、以下のように分類されて呼ばれる場合があります。

  • 低合金鋼(合金元素の合計量:5%以下)
  • 中合金鋼(合金元素の合計量:5%を超え10%未満)
  • 高合金鋼(合金元素の合計量:10%以上)

主な合金鋼には以下などがあります。

  • クロム鋼
  • ニッケルクロム鋼
  • クロムモリブデン鋼(クロモリ)
  • マンガンモリブデン鋼
  • ニッケルクロムモリブデン鋼
  • 高速度工具鋼(ハイス又は高速度鋼)
  • 熱間又は冷間工具鋼
  • 高張力鋼(ハイテン又は高抗張力鋼)
  • マルテンサイト系ステンレス鋼
  • 珪素鋼(電磁鋼:無方向性鋼板、方向性鋼板)

合金鋼の用途としては、切削用ほか各種の工具材料をはじめ、冷間・熱間金型、プレス型、ダイキャスト型、プラスチック型、シャフト、ボルト、ギア、軸類、ピン、歯車、金属刃物、機械部品一般など、幅広く利用されています。

合金鋼は、JIS規格においては、”機械構造用合金鋼鋼材”として、以下のJISに規定されています。

  • JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材

※かつては合金鋼の鋼種ごとに、以下のJIS規格がそれぞれ規定されていましたが、最近になって以下のJIS規格は旧規格となり上記の JIS G 4053(機械構造用合金鋼鋼材)に統合されています。
・JIS G 4102 ニッケルクロム鋼鋼材
・JIS G 4103 ニッケルクロムモリブデン鋼鋼材
・JIS G 4104 クロム鋼鋼材
・JIS G 4105 クロムモリブデン鋼鋼材
・JIS G 4106 機械構造用マンガン鋼鋼材及びマンガンクロム鋼鋼材

JIS G 4053(機械構造用合金鋼鋼材)では、熱間圧延・熱間鍛造など熱間加工によって作られたもので、通常更に鍛造・切削・冷間引抜きなどの加工と焼入れ焼戻し焼ならし浸炭焼入れなどの熱処理を行い、主として機械構造用に使用される合金鋼鋼材として、以下の39種類の記号で表される合金鋼が機械構造用合金鋼鋼材として規定されています。

  • SMn420(マンガン鋼)
  • SMn433(マンガン鋼)
  • SMn438(マンガン鋼)
  • SMn443(マンガン鋼)
  • SMnC420(マンガンクロム鋼)
  • SMnC443(マンガンクロム鋼)
  • SCr415(クロム鋼)
  • SCr420(クロム鋼)
  • SCr430(クロム鋼)
  • SCr435(クロム鋼)
  • SCr440(クロム鋼)
  • SCr445(クロム鋼)
  • SCM415(クロムモリブデン鋼)
  • SCM418(クロムモリブデン鋼)
  • SCM420(クロムモリブデン鋼)
  • SCM421(クロムモリブデン鋼)
  • SCM425(クロムモリブデン鋼)
  • SCM430(クロムモリブデン鋼)
  • SCM432(クロムモリブデン鋼)
  • SCM435(クロムモリブデン鋼)
  • SCM440(クロムモリブデン鋼)
  • SCM445(クロムモリブデン鋼)
  • SCM822(クロムモリブデン鋼)
  • SNC236(ニッケルクロム鋼)
  • SNC415(ニッケルクロム鋼)
  • SNC631(ニッケルクロム鋼)
  • SNC815(ニッケルクロム鋼)
  • SNC836(ニッケルクロム鋼)
  • SNCM220(ニッケルクロムモリブデン鋼)
  • SNCM240(ニッケルクロムモリブデン鋼)
  • SNCM415(ニッケルクロムモリブデン鋼)
  • SNCM420(ニッケルクロムモリブデン鋼)
  • SNCM431(ニッケルクロムモリブデン鋼)
  • SNCM439(ニッケルクロムモリブデン鋼)
  • SNCM447(ニッケルクロムモリブデン鋼)
  • SNCM616(ニッケルクロムモリブデン鋼)
  • SNCM625(ニッケルクロムモリブデン鋼)
  • SNCM630(ニッケルクロムモリブデン鋼)
  • SNCM815(ニッケルクロムモリブデン鋼)

■ 合金鋼鋼管|合金鋼管の種類一覧及び規格の概要

鋼管・パイプの種類うち、鋼管の材料・材質が合金鋼鋼管で製造される鋼管・パイプのJIS規格を、英文(英語名)のタイトルとその規格の概要とともに以下にリストアップします。

JIS G 3429 高圧ガス容器用継目無鋼管
Seamless steel tubes for high pressure gas cylinder
概要:
JIS B 8230(小形継目なし鋼製高圧ガス容器)及び JIS B 8241(継目なし鋼製高圧ガス容器)に規定する鋼製高圧ガス容器の製造に用いる継目無鋼管について。
高圧ガス容器用継目無鋼管の種類には、以下の5種類の記号で表される鋼管がある。
・STH11(マンガン鋼鋼管)
・STH12(マンガン鋼鋼管)
・STH21(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STH22(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STH31(ニッケルクロムモリブデン鋼鋼管)
種類及び記号、製造方法、化学成分、水圧試験特性又は非破壊検査特性、寸法及び寸法許容差、外観、試験、検査、表示など。
JIS G 3441 機械構造用合金鋼鋼管
Alloy steel tubes for machine purposes
概要:
機械、自動車その他の機械部品に使用する合金鋼鋼管について。
機械構造用合金鋼鋼管の種類には、以下の7種類の記号で表される鋼管がある。
・SCr420TK(クロム鋼)
・SCM415TK(クロムモリブデン鋼)
・SCM418TK(クロムモリブデン鋼)
・SCM420TK(クロムモリブデン鋼)
・SCM430TK(クロムモリブデン鋼)
・SCM435TK(クロムモリブデン鋼)
・SCM440TK(クロムモリブデン鋼)
上記の機械構造用合金鋼鋼管は、継目無く製造するか、又は電気抵抗溶接によって製造する。
通常、製造のまま、又は冷間仕上げのまま、若しくは焼なましを施すものとする。ただし、必要な場合には、注文者は焼なまし以外の適切な熱処理を指定してもよい。
種類及び記号、製造方法、化学成分、寸法及び寸法許容差、外観、試験、検査、表示など。
JIS G 3458 配管用合金鋼鋼管
Alloy steel pipes
概要:
主に高温度の配管に用いる合金鋼鋼管について。
配管用合金鋼鋼管の種類は7種類とし、その記号は以下の通り。
・STPA12(モリブデン鋼鋼管)
・STPA20(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STPA22(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STPA23(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STPA24(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STPA25(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STPA26(クロムモリブデン鋼鋼管)
配管用合金鋼鋼管(STPA)の製造方法、化学成分、機械的性質、寸法・質量及び寸法許容差、水圧試験特性又は非破壊検査特性、外観、試験、検査、表示など。
この規格の対応国際規格は以下となる。
・ISO 9329-2:1997 Seamless steel tubes for pressure purposes -- Technical delivery conditions -- Part 2: Unalloyed and alloyed steels with specified elevated temperature properties
JIS G 3460 低温配管用鋼管
Steel pipes for low temperature service
概要:
氷点以下の特に低い温度で用いる配管用鋼管について。
低温配管用鋼管の種類には3種類があり、合金鋼鋼管としては以下の記号で表される2種類がある。
・STPL450(ニッケル鋼鋼管)
・STPL690(ニッケル鋼鋼管)
上記の合金鋼鋼管のほか、以下の炭素鋼鋼管も規定されている。
・STPL380(炭素鋼鋼管)
低温配管用鋼管の製造方法(STPL)、化学成分、機械的性質、寸法・質量及び寸法許容差、水圧試験特性又は非破壊検査特性、外観、試験、検査、表示など。
この規格の対応国際規格は以下となる。
・ISO 9329-3:1997 Seamless steel tubes for pressure purposes -- Technical delivery conditions -- Part 3: Unalloyed and alloyed steels with specified low temperature properties
・ISO 9330-3:1997 Welded steel tubes for pressure purposes -- Technical delivery conditions -- Part 3: Electric resistance and induction welded unalloyed and alloyed steel tubes with specified low temperature properties
なお、JIS G 3459(配管用ステンレス鋼管)及びJIS G 3468(配管用溶接大径ステンレス鋼管)に規定するオーステナイト系ステンレスパイプは、低温配管用鋼管として使用することができる。
JIS G 3462 ボイラ・熱交換器用合金鋼管
Alloy steel boiler and heat exchanger tubes
概要:
配管の内部流体と外部との間で熱の授受を行うための熱伝達用鋼管の合金鋼鋼管、例えば、ボイラの水管、煙管、過熱器、空気予熱器や、化学工業・石油工業・環境プラントなどの熱交換器、コンデンサ管、触媒管などに使用される合金鋼鋼管について。
ただし、JIS G 3467(加熱炉用鋼管)とJIS G 3464(低温熱交換器用鋼管)には適用されない。
ボイラ・熱交換器用合金鋼管の種類に以下の8種類の合金鋼鋼管が規定されている。
・STBA12(モリブデン鋼鋼管)
・STBA13(モリブデン鋼鋼管)
・STBA20(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STBA22(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STBA23(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STBA24(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STBA25(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STBA26(クロムモリブデン鋼鋼管)
ボイラ・熱交換器用合金鋼管は、継目無鋼管又は電気抵抗溶接鋼管のいずれかの方法によって製造され、それぞれの鋼種に適した熱処理(低温焼なまし、等温焼なまし、完全焼なまし、焼ならし又は焼ならし後焼戻し、完全焼なまし又は焼ならし後焼戻し)が施される。
ボイラ・熱交換器用合金鋼管(STBA)の製造方法、化学成分、機械的性質、寸法・質量及び寸法許容差、水圧試験特性又は非破壊検査特性、外観、試験、検査、表示など。
JIS G 3464 低温熱交換器用鋼管
Steel heat exchanger tubes for low temperature service
概要:
氷点以下の特に低い温度で配管の内部流体と外部との間で熱の授受を行うための熱交換用鋼管、例えば、化学工業、冷凍用熱交換器などに使用される鋼管について。
低温熱交換器用鋼管の種類には3種類があり、合金鋼鋼管としては以下の記号で表される2種類がある。
・STBL450(ニッケル鋼鋼管)
・STBL690(ニッケル鋼鋼管)
上記の合金鋼鋼管のほか、以下の炭素鋼鋼管も規定されている。
・STBL380(炭素鋼鋼管)
低温熱交換器用鋼管は、継目無鋼管又は電気抵抗溶接鋼管のいずれかの方法によって製造され、それぞれの鋼種に適した熱処理(STBL380 及び STBL450は、焼ならし、焼ならし後焼戻し、又は焼入れ焼戻し、STBL690は2回焼ならし後焼戻し又は焼入れ焼戻し)が施される。
低温熱交換器用鋼管の製造方法、化学成分、機械的性質、寸法・質量及び寸法許容差、水圧試験特性又は非破壊検査特性、外観、試験、検査、表示など。
JIS G 3467 加熱炉用鋼管
Steel tubes for fired heater
概要:
主に石油精製工業、石油化学工業などの加熱炉においてプロセス流体加熱のために用いる炭素鋼鋼管、合金鋼鋼管、オーステナイト系ステンレス鋼鋼管及びニッケルクロム鉄合金管について。
低温配管用鋼管の種類には19種類があり、合金鋼鋼管としては、モリブデン鋼鋼管及びクロムモリブデン鋼鋼管として以下の記号で表される6種類がある。
・STFA12(モリブデン鋼鋼管)
・STFA22(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STFA23(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STFA24(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STFA25(クロムモリブデン鋼鋼管)
・STFA26(クロムモリブデン鋼鋼管)
そのほかの低温配管用鋼管としては、炭素鋼鋼管、オーステナイト系ステンレス鋼鋼管及びニッケルクロム鉄合金管として、以下の種類の記号で表される13種類の鋼管がある。
・STF410(炭素鋼鋼管)
・SUS304TF(オーステナイト系ステンレス鋼鋼管)
・SUS304HTF(オーステナイト系ステンレス鋼鋼管)
・SUS309TF(オーステナイト系ステンレス鋼鋼管)
・SUS310TF(オーステナイト系ステンレス鋼鋼管)
・SUS316TF(オーステナイト系ステンレス鋼鋼管)
・SUS316HTF(オーステナイト系ステンレス鋼鋼管)
・SUS321TF(オーステナイト系ステンレス鋼鋼管)
・SUS321HTF(オーステナイト系ステンレス鋼鋼管)
・SUS347TF(オーステナイト系ステンレス鋼鋼管)
・SUS347HTF(オーステナイト系ステンレス鋼鋼管)
・NCF800TF(ニッケルクロム鉄合金管)
・NCF800HTF(ニッケルクロム鉄合金管)
製造方法、化学成分、機械的性質、寸法・質量及び寸法許容差、オーステナイト結晶粒度、水圧試験特性又は非破壊検査特性、外観、試験、検査、表示など。
JIS G 7220 圧力用継目無鋼管−技術的受渡条件−第2部:高温用炭素鋼管及び合金鋼管(ISO仕様)
Seamless steel tubes for pressure purposes -- Technical delivery conditions -- Part 2: Unalloyed and alloyed steels with specified elevated temperature properties (ISO specifications)
概要:
炭素鋼及び合金鋼から製造され、高温特性が規定された円形断面をもつ継目無鋼管の技術的受渡条件について。
ここでの鋼管類は、高温下、例えば、蒸気発生装置の製造、連結配管などで使用されるもので、高圧下での使用を前提としている。
使用者は、使用に際して、適切な適用規格及び国内の法的関連規定の要求事項を考慮しなければならない。
この規格は、非円形断面をもつ鋼管の製造に対しても、基本規格として使用してもよい。
この場合、この規格に規定されている化学成分及び機械的性質の規定値は適用してもよいが、そのほかの規定値については、受渡当事者間の協定による。
この規格に規定されている合金鋼管には14種類の合金鋼管があり、他に4種類の炭素鋼管も規定されている。
JIS G 7221 圧力用継目無鋼管−技術的受渡条件−第3部:低温用炭素鋼管及び合金鋼管(ISO仕様)
Seamless steel tubes for pressure purposes -- Technical delivery conditions -- Part 3: Unalloyed and alloyed steels with specified low temperature properties (ISO specifications)
概要:
炭素鋼及び合金鋼から製造され、低温じん性特性が規定された円形断面をもつ継目無鋼管の技術的受渡条件について。
ここでの鋼管類は、低温配管システムの使用を前提としている。
使用者は、使用に際して、適切な適用規格及び国内の法的関連規定の要求事項を考慮しなければならない。
この規格は、非円形断面をもつ鋼管の製造に対しても、基本規格として使用してもよい。
この場合、この規格に規定されている化学成分及び機械的性質の規定値は適用してもよいが、そのほかの規定値については、受渡当事者間の協定による。
この規格に規定されている合金鋼管には6種類の合金鋼管があり、他に4種類の炭素鋼管も規定されている。
JIS G 7224 圧力用溶接鋼管−技術的受渡条件−第2部:高温用電気抵抗溶接炭素鋼管及び合金鋼管(ISO仕様)
Welded steel tubes for pressure purposes -- Technical delivery conditions -- Part 2: Electric resistance and induction welded unalloyed and alloyed steel tubes with specified elevated temperature properties (ISO specifications)
概要:
炭素鋼及び合金鋼から製造され、高温特性が規定された円形断面をもつ厚さが16mm以下の電気抵抗(Electric resistance and induction)溶接管の技術的受渡条件について。
ここでの鋼管類は、高温下、例えば、蒸気発生装置の製造、連結配管などで使用されるもので、高圧下での使用を前提としている。
使用者は、使用に際して、適切な適用規格及び国内の法的関連規定の要求事項を考慮しなければならない。
この規格に規定されている合金鋼管には3種類の合金鋼管があり、他に4種類の炭素鋼管も規定されている。
JIS G 7225 圧力用溶接鋼管−技術的受渡条件−第3部:低温用電気抵抗溶接炭素鋼管及び合金鋼管(ISO仕様)
Welded steel tubes for pressure purposes -- Technical delivery conditions -- Part 3: Electric resistance and induction welded unalloyed and alloyed steel tubes with specified low temperature properties (ISO specifications)
概要:
炭素鋼及び合金鋼から製造され、低温じん性特性が規定された円形断面をもつ厚さが16mm以下の電気抵抗(Electric resistance and induction)溶接管の技術的受渡条件について。
ここでの鋼管類は、低温配管システムの使用を前提としている。
使用者は、使用に際して、適切な適用規格及び国内の法的関連規定の要求事項を考慮しなければならない。
この規格に規定されている合金鋼管には4種類の合金鋼管があり、他に4種類の炭素鋼管も規定されている。

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