SGP(配管用炭素鋼管)のサイズ、径、重量など
ここでは使用圧力の比較的低い蒸気、上水道用を除く水、油、ガス、空気などの配管に用いるSGP配管(炭素鋼管、ガス管などとも言う)の配管サイズ、径、重量などの資料をまとめています。
■ SGPについて
ガス管(ガス配管)とも言われるSPG(配管用炭素鋼管)は、ガスや空気、水用など、さまざまな用途に一般的に用いられる配管です。
JIS規格においては、以下のJISで規定されている配管になります。
- JIS G 3452 配管用炭素鋼管
SGP(ガス管)には一般に、鋼管の表面処理として、亜鉛めっき処理の有無により、以下の2種類があります。
- SGP(黒管)
- 亜鉛めっき処理を行わない管。
- SGP(白管)
- 亜鉛めっき処理を行った管。
配管図の材料表などで、白管を区別する必要がある場合には、記号の後に”-ZN”を付記して区別する場合があります。
例:白管 ⇒ SGP-ZN
なお、白管の亜鉛めっきは、JIS H 0401(溶融亜鉛めっき試験方法)に従って亜鉛メッキの硫酸銅試験が行われて確認されます。
SGPの製造方法は、一般に鍛接か電気抵抗溶接によって製造され、冷間仕上げをしたパイプは、製造後に焼きなましを行います。
通常、パイプの両端は、呼び径300A(12B)以下の配管のについてはネジ付き又はプレンエンドに加工されます。
呼び径350A(14B)以上のSGPの両端は、プレンエンドに加工されますが、注文者の要求があればベベルエンドにも加工されます。
ベベルエンドの形状は、特に指定が無い場合は以下のような形状になります。
SGPの製造方法を表す記号は以下になります。
- 熱間仕上・冷間仕上以外の電気抵抗溶接鋼管-E-G
- 熱間仕上電気抵抗溶接鋼管-E-H
- 冷間仕上電気抵抗溶接鋼管-E-C
- 鍛接鋼管-B
SGPは使用圧力の比較的低い条件での使用を前提としている配管なので、JISにおいても機械的性質や化学成分などはあまり詳細な規定はありません。
引張強さは 290N/mm2 以上、化学成分として、P及びSがが0.040%以下というような規定になります。
■ SGPのサイズ・重量・許容差
SGP配管の寸法、重量(質量)、寸法許容差は以下の表になります。
上記のSGPサイズ表において、重量(質量)の数値は、1cm3 の鋼を 7.85g とし、以下の式によって計算される数値です。
W=0.02466t(D−t)
ここに、
W:管の単位質量(kg/m)
t:管の厚さ(mm)
D:管の外形(mm)